アジアンビートプロジェクトでメーコックに3泊し、北部タイでも1泊2日滞在して子供達と歌やダンスの交流を行ない、食事を一緒に楽しんだ。ちょうどローイクラトンのお祭りの時期だったのでコック川に灯籠を流し、コムロイを上げ、ローイクラトンのお祭りを満喫した。
その時アヌラックさんから、「タイの景気が悪くなり、実業家の方からの毎年の寄付金50万円が打ち切られた。このまま行くとメーコックの経営が続けられないかも」と聞いたので、これは大変だ!ということで12月からOCAの皆さんに寄付をお願いしたところ、温かい寄付が寄せられた。寄付は、皆様からの寄付、チャリティーダンス教室、Tシャツの販売で合わせて63万円が集まった。
チャリティーダンス教室は星野桃子さんの発案で東京と大阪で行なわれ、東京は20人、大阪30人の参加者が寄付して下さった。Tシャツの販売はアヌラックさんがデザインしたTシャツをコモンビートの東京公演で50着販売し、売上を寄付してもらった。
2020年1月10日に、寄付金を肥沼哲也さんがメーコックに持参してアヌラックさんに手渡した。
バーンロムサイはHIVに母子感染した孤児たちの生活施設として1999年12月にタイ北部チェンマイ郊外に設立された孤児院である。設立当初は、エイズを発症し命を落とす子供もいたが、抗HIV療法を取り入れた2002年以降は亡くなった子はおらず、その後有効な薬が開発され今では子供達は元気に生活している。
設立当初はHIVやエイズによる偏見があったが、バーンロムサイでは、サッカーによる交流や図書館を開放して村の子供達や母親にも利用してもらうことで、お互いの理解が進み偏見や差別がなくなってきたという。
OCAでは、子供達の学習のお手伝いと村のコミュミティーの中心としての役割をもつバーンロムサイの図書館の運営のための寄付支援を2013年から毎年行なっている。
2019年の年度末には、バーンロムサイから図書館プロジェクトに関して詳細な報告があった。
現在、村の子供の会員は40名、図書館運用開始からのべ400名の子供が利用している。小学校中学年から中学三年生までの生徒が利用している。放課後16時から18時まで開放しており毎日20~30名の子供が通っている。来館する子供の世話や掃除、管理を行なう小五、中二のアルバイト2名もおり、村のなかで勉強のできる子の家庭の支援もかねている。
子供達は本を読んだり、DVDを見たり、コンピューターを使って宿題をしている。また、 “タイの大事な日”の作文や読書感想文コンテストを開催し、文房具などの賞品を用意し、子供達の読書と作文を書くことを推奨、サポートをしている。OCAの寄付は、蔵書やDVDの購入、イベントの賞品購入、小さなアルバイトさんのバイト代、コンピューターの維持管理に使われている。
活発な図書館利用の報告があり、施設もきれいに管理されている。皆さんに大事に使ってもらっており嬉しいと思う。
アジアンビートは、11月に訪問し、歌とダンスの交流会を行なった。