OCAタイランドは、1970年代からのOCAの訪日プログラムで日本を訪れたチュラロンコン大学経済学部と獣医学部の学生をまとめた親睦団体である。
長年親交を重ね、我々がタイを訪問する時は食事を共にし、様々な協力をお願いしてきた。日本とタイの垣根を越えた大事な友人、先輩、後輩である。
代表は、Chutima Sopitpongsutornさん。チュラロンコン大学経済学部卒業後Tripetch ISUZU Co.,ltd 、人事部長、サービス部門部長General Managerとしてご活躍された。
2012年11月にはOCAタイランドの設立40周年記念パーティーがバンコクのインターコンチネンタルホテルで行われた。OCAプログラムに参加したアラムナイのメンバーがタイから80人、日本から32人参加して40周年をお祝いした。元チュラロンコン大学総長のThiangchai先生からもお祝いのスピーチを頂いた。参加者の中にはOCAプログラムで日本での研修に参加した当時の副首相、大蔵大臣のKittiratt Na-Ranong氏も参加した。大変華やかな会で、各世代大いに盛り上がった。
2011年3月11日に東日本大震災が起きた。OCAタイランドの皆さんから被災者の皆さんに寄付をしたいがどうしたらよいかとの問い合わせがあった。寄付をするのもいいがタイと日本の仲間で震災に遭った方々が元気の出るような支援をしようということになり、2012年7月に行われる相馬野馬追祭りで小高神社の行列の参加者が少なくて、神社として1000年続いた野馬追の“お行列”ができないで困っているということを聞き、お手伝いする事になった。タイから18人の方々が来日し、総勢65人で武者や神事の衣装を着けて行列に参加した。1000年続く歴史の中で初めて外国人と女性が行列に加わった歴史的な瞬間になった。小高神社からは震災で氏子が帰郷していないことから人数が集めらなかったので行列に参加して頂き大変助かったとのお礼の言葉を頂いた。日タイのメンバー皆で協力し、益々絆が深まったと思う。我々も貴重な体験をさせて頂いた。
2013年10月OCAタイランドから11人が来日し、総勢29人で北海道旅行を行った。
タイからは チュラロンコン大学 Sriwongse 先生、Buddhagarn 先生、OCA タイランドの会長 Chutima さんとそのご家族、 王立 Pradabot Foundation の Orasuda さん他が参加した。今年からタイ航空が千歳へ直行便を就航させたために北海道訪問が容易になった。一行は旭山動物園、富良野、美瑛、を見学し、増毛町に到着、佐藤元副町長、国稀酒造社長、北日本水産社長他増毛町の方々の歓迎を受けた。増毛町で果樹園、酒造所等を見学し、北海道の自然と地元の皆さんとに接することで都会とは違った日本の文化と伝統につき理解を深めることができた。
今後是非このような日タイのアラムナイの交流旅行を企画してゆきたいと考える。その時は皆さん是非参加して頂きたい。
贅沢な自動車から日常の鉛筆まで、日本の製品は今日タイの人々にとって家庭の必需品になっていることは間違いありません。 私の学生時代は、日本が私たちを利用していると思っており、日本に対する偏見がありました。私もその一人でした。
それから間もなく、私が勉強した大学のキャンパスにやってきた中年の礼儀正しく謙虚な紳士に会いました。 彼は私のクラスメートと私を、彼に同行した日本の若者とのディスカッションやセミナーに招待していただきました。その自然な振る舞いを通して、私たちは日本文化に対する私たちの認識が根底から変わりました。このようにして、日本とタイは不朽の関係を強化し、他国に対する視野が広がりました。それ以来、私たちは大学生、教師、その他の若者グループのための文化交流プログラムを確立し、新世代の多様性と理解を促進しています。
もちろん、OCAとその創設者である故Dr. 相馬豊胤と奥様の相馬登喜子さんについてお話しをしなければなりません。彼が亡くなった後も、彼の遺した教えは私の子供達も含めて、多くの若者たちに生き続けていきます。彼の哲学は、友人や家族の間の些細な振る舞いから始め、そこから波及効果が生まれ、コミュニティへと広げていく事でした。彼の理念を念頭に置いて、その教えを私もできる限り継続することを心に決めています。
コロナ禍ではありますが、OCAがこれからの道のりが幸多きことを心から願っています。 私たちは、世界のより明るい未来に向けて共に頑張っていきます。
Chutima Sopitpongstorn(チュチマ ソピットポンストーン)
Former President, OCA Thailand
OCAタイランド 元会長
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