実施期間:2023年3月24 – 30日
参加人数:慶応大学(9名)、チュラロンコン大学(6名)、メーファールアン大学(11名)
2022年8月に開催された、サマーキャンプに参加し、既に友人関係を構築した慶応大学・チュラロンコン大学・メーファールアン大学(MFU)の学生達がチェンライのメーコックを訪問してボランティア活動や子どもたちとの交流を行いました。
◆ボランティア活動
メーコックは2022年8月にコック川の洪水により、農場、養魚場、ゲストハウスに大きな被害が出ました。
今回、洪水で流された防水壁のコンクリート工事を手伝う作業を実施しました。
学生たちは作業服に着替え、軍手をはめてメーコックの子供達と一緒に作業を行いました。袋に土砂を詰めて基礎工事の現場に運ぶ作業、コンクリートと土砂を練った材料をバケツリレーして現場に運ぶ作業を分担して行いました。
3月は北部タイでも日中の気温は35度から37度になります。
タイの気候に慣れない日本の学生達にとっては、相当厳しい作業となりました。
メーコックの子供達は作業に慣れている上に体力があり、暑さを気にもせずに作業を続けていました。
作業を終えて皆が、くたくたになったところで、メーコックの責任者のアヌラックさんが手作りのアイスクリームを提供してくれて皆一息つきました。
◆交流プロジェクト
3月24日に慶応の学生9人がバンコクに入り、25日にチュラロンコン大学を訪問。チュラの学生10人と再会し、キャンパスツアー、バンコク市内の散策と夕食会を行いました。
その後チュラの学生6人が慶応の学生とともにチェンライに飛び、メーコックに入りました。
この時期、チェンライは周辺の農家とミャンマーの農民達が行う野焼きの為大気汚染がひどく、マスクを常時付けなければいけないような環境でした。
野焼きの大気汚染の為、空が白濁しており、期待していた綺麗な夜空にたくさんの星、いつも見られる流れ星を観賞する機会はありませんでした。
3月27日、学生達はチェンライのMFU大学を訪問、サマーキャンプに来た学生ほか20人の学生に迎えられました。MFUのミャンマー人留学生を中心としたMFU観光大使がキャンパスツアーを行い、その後MFUの学生達が案内してホワイトテンプルほかチェンライの市内視察を夜まで楽しみました。
3月28日の夕方、メーコック周辺の農家が野焼きを行った火が山林に燃え移り、メーコックの裏の山林が火事になる騒ぎが起こりました。
風の向きによってはメーコックに引火する可能性も出てきたので、MFUのラピポン先生と相談したところMFU本部から学生をこの地域から退避させてもらいたいとの指示が来たため、MFUが準備したバスでMFUの学生寮に行くことにしました。
その後すぐ消防車が来て鎮火しました。
MFUのラピポン先生や大学本部の方のご厚意には大変感謝しています。
3月29日朝、メーコックで子供達と再会し、ほっとしました。この日はメーコックの近くの山岳民族カレン族の象キャンプで、象に乗り、アヌラックさんの昼食を楽しんだ後、全員で振り返りとさよなら会を行いました。
メーコックの子供達とも抱き合って別れを惜しみ、空港に向かう事となりました。
バンコクではサマーキャンプに参加した学生のうち、今回のツアーに参加できなかったチュラの学生達が会いに来てくれ、懐かしい友人たちと再会しました。
短い訪問でしたが、いろいろなことが起こり、それらの問題をタイの学生と一緒に克服した旅でした。
最後に、このツアーに参加した水野賢人さんのコメントをご紹介します。
「このツアーに参加した全員が最高の旅だったと言っており、僕自身も一生の思い出をたくさん作ることができました。
道中もハプニングだらけでしたが、それも全て面白く、死ぬ程楽しかったです。
また、チュラとMFUの学生やメーコックの子供達も皆本当に心優しく、とても親しくなることができました。
このような素敵な経験をさせて頂き、本当にありがとうございました。