今回は瀧澤、奧村が制作・編集しました。
皆さんこんにちは。OCA運営委員メーコック財団、担当瀧澤です。メーコック代表アヌラックさんと日々SNSでメーコックの子ども達の様子、美味しそうな食べ物の写真、相談等々やりとりしています。
「メーコック ニュースレター」第2号をお送りいたします。
美味しい食べ物は現地に行くまでお預けですが、ちょっとチェンライに行った気分になって頂けたらと思います。
タイ国内のコロナがまだ収まっていないので、子ども達は学校に行けず、次の新学期までメーコックの寮で過ごしています。
前回は、今年のクリスマスまでに集める寄付の内容について説明させて頂きましたが、今回は昨年、皆さんに頂いた寄付で出来たことを報告したいと思います。
1)経営の安定化
コロナ禍でキャンプやセミナーなどのイベント開催や場所貸し、宿泊の予約が全てキャンセルとなり収入が無くなり全て寄付に頼らざるをえなくなりました。幸い皆さんの支援で年間予算を確保でき、スタッフの給与を下げながらも子ども達に十分な暮らしをさせることができました。
「コロナ禍で、多くの施設が新入寮生を断るなか、メーコックだけは受け入れてくれました。あとでメーコックも財政難で大変だと知りました」昨年から姉妹でメーコックに入寮したNat(ナット)がオンラインイベントでそう語ってくれました。
学校の先生が一生懸命受け入れ先の施設を探してやっとメーコックに入寮したNatは入寮から半年後、素晴らしい成績表をアヌラックさんに見せてくれ、アヌラックさんを大変喜ばせました。彼女の波及効果でメーコックの子ども達が積極的に勉強するようになったという報告もありました。
2)ガスオーブンを購入し、焼き菓子・パンの製造販売開始
農業プロジェクト支援の寄付金から、ガスオーブンを新調しました。
メーコックでは自給自足の食育を行なっています。自分たちで収穫した野菜や果物を使ってお菓子作りを始めました。最初は、小さな電気オーブンでお菓子を作っていましたが、注文も徐々に増えたため、ガスオーブンを新調しました。一回に焼けるお菓子の量も格段に増え、現在では、パンも作って売っています。アヌラックさんはもともとお料理が得意でしたが、お菓子作りは素人だったため、You Tube で様々なレシピを参考に自分のレシピを作り上げ、「コロナ禍の前は(お菓子作りやパン作りをするなんて)考えもしなかったけど、新しい仕事になりました。 パンは、日本製の小麦粉を使って作ったら、ふわふわなパンができて評判がとってもいいです」とアヌラックさん。
メーコックのお菓子とパンを買い求めるファンが徐々に増え、大量注文も入り、週末はパン作りで忙しくなるほどになっています。子ども達も、お菓子作りをお手伝いしたり、自分たちのおやつを作ったりとちょっとした職業訓練にもなっているようです。
これらお菓子やパンの売り上げは子ども達の教育奨学金のために貯金しているそうです。
↑子ども達の後ろに見えるのが大活躍のガスオーブンです
↑イベントで大量の焼き菓子やサンドウッチの発注を受け子ども達にも振る舞って頂きました
3)TVの購入
メーコックに初めてテレビが来ました!
寄付のなかから「TVを購入したい」とリクエストがありました。メーコックには、TVが今までありませんでした。その為子ども達も学校で友達との話題に入れない、ニュースを知らないなど、「テレビがないのも限界かも」と念願のテレビを購入しました。
夕方時間を決めてテレビを視聴しているようです。
子ども達の声
「(TVが来て)よかった。ドキュメンタリーを見るのが好きです。16歳」
「テレビが見られるようになってよかった。年下の子達と一緒に楽しんでいます。私は特にニュースが好きで、外の様子がわかるようになってよかったです。15歳」
「ニュースを見るのが好きです。11歳」
アニメが楽しいです。6歳」
子ども達はニュースを見たり、ドキュメンタリー番組やドラマを見たり小さな子も一緒に過ごせるので楽しいと言っています。インタビューに答えてくれた子は一様に「Dii Maak ディーマーク(=Very Good)」と喜んでいました。
4)農園の開発
メーコックの敷地のなかを皆で開墾して土壌を改良し、ドリアンの苗木を植えました。ドリアンはタイ国内では高値で取引される人気の果物です。ドリアン農園に視察にも行き勉強しました。畑では様々は野菜や果物を作っています。養魚池で魚を育て、養蜂も行なっています。作物や魚は、寮の食事として提供され自給自足を学んでいます。食費にかかる金額が大幅に軽減されたそうです。
↑視察に行ったドリアン農園のドリアン。メーコックのドリアンも上手く育ちますように。
5)コンピュータールームができたら! 子ども達の期待は??
今回の寄付が集まったら実現したいこととして、コンピュータールームを作る計画があります。今回は子ども達にコンピュータールームができたら何をしたい?と聞きました。
「検索エンジンで調べものをしたり、パワーポイントなどのソフトを使って、宿題がうまく出来るようになると思う。16歳」
「先生が出した宿題ができるようになると思う。15歳」
「宿題を提出するために、いろいろな検索が楽にできるようになると思う。15歳」
「プログラムを作れるように練習したい。将来プログラマーになりたい。11歳」
「練習して使えるようになりたい。6歳」
「コンピューターを使えるように練習したい。将来、役にたつと思う。9歳」
コンピュータールームへの期待を話す子ども達
タイでは、コンピューターで製作してプリントアウトして提出する宿題が多いそうなので、子ども達は宿題がメーコックでできる事に魅力を感じているようです。そして調べ物の効率が格段に上がることや将来の仕事に役にたつスキルを身につけたいと思う子もいます。勉強の効率があがって新しい知識を得てくれたら嬉しいですね。
6)寄付金額の途中報告
今年度の寄付金額は、経営の安定とコンピュータルームの建設として90万円を目標としています。10月25日現在、皆さんからの寄付金額は、合計で715,052円(ゆうちょ銀行の「メイコック支援の会」670,052円、Donner Box 45,000円)となっています。
目標金額の90万円にはまだ少し足りません。ご協力のほど是非よろしくお願いいたします。
7)Donner Boxとゆうちょ銀行「メイコック支援の会」口座の情報
皆さんの温かいご支援は以下の「Donner Box」からの寄付か、ゆうちょ銀行の「メイコック支援の会」の口座にご送金して頂くかどちらかの方法でお願いいたします
1.Donner Box
https://donorbox.org/stand-up-for-maekok
2.ゆうちょ銀行の「メイコック支援の会」の口座への振り込み
ゆうちょ銀行
記号10540 番号77238521 メイコックシエンノカイ
今回の支援のお願いは2021年10月15日に始まり12月15日に締めきって、20日にクリスマスドネーションとしてメーコックへ送金する予定にしています。
今後とも皆さんのご支援をよろしくお願い申し上げます。
ニュースレター第3号は11月下旬島林さんと中林さんが担当します。お楽しみに(^^)。
「メーコック支援の会」
幹事 瀧澤、肥沼、島林、森、野田、山田、中林、桐葉、奥村、高橋
以上